柴田 克成

人工知能の研究歴

1983年の大学入学当初から、人間のような賢いロボットを作りたいと考えてきました。
1988年 ニューラルネットの研究を開始  (東京大学 修士)
1991年 ニューラルネットに強化学習を導入 (日立製作所)

特に、画像などにセンサ信号を直接ニューラルネットに入力して、強化学習することで、内部に、認識や記憶などの諸機能が創発する End-to-End強化学習の考え方(現在の深層学習の考え方)を25年以上前より一貫して提唱してきた(Direct-Vision-Based 強化学習と呼んでいましたが)。

2015年 カオスニューラルネットを用いた強化学習の研究を始め、内部のカオスダイナミクスで「探索」し、それが学習によって「思考」へと発展して行くという仮説を提唱。

なぜ大学を辞めたのか?
・人間のような賢いロボットができると人類にとっては大きな脅威となるのではないかと思うようになった。

・学生さんと一緒に研究をする際に、「この研究は人類にとって害になります」では申し訳ない。

・自分が「人工知能は人類にとって害だ」と言うと学生さんの就職に響く。

・子供の頃は、科学技術が進めば、半分働けば良い時代が来ると思っていたが、そうならなかった。その理由を考えているうちに、消費を抑えればそんなに働かなくても良いのではないかと思うようになり、それを実践して示したいと思うようになった。

生き物を美味しくいただくだけでも大変な幸せであることを感じ、満足することが、労働時間の短縮、さらに、環境問題の解決にもつながると思うようになった。そういう生き方を率先してしたいと思った。

大学を辞めてどうやって食べて行くの?
・昔からお金を使わない生活をしてきたため、いくらかの蓄えがある。

・父の実家に住む人がいなくなり、格安で貸してもらえることになった。
(この夏頃引っ越しか?)

・野菜ぐらいは自分で作りたい。

・ということで、これからもお金をあまり使わない生活をすれば、しばらくは暮らしていけると考えています。

お金を使わなければどれぐらい働かなくても良いかを実際に示し、そういう生き方もあることを皆んなにも知って欲しいということも大学を辞めた理由の一つです。現在妻に家計簿をつけてもらっています。大雑把な金額を公開できればと考えています。

経歴
1964年 名古屋市生まれ
1987年 東京大学 工学部 機械工学科 卒業
1989年 東京大学大学院 工学系研究科 機械工学専攻 修士課程修了
1989年-1992年 (株)日立製作所 中央研究所 勤務
1993年 東京大学大学院 工学系研究科 先端学際工学専攻 博士課程 中退
1994年-1997年 東京大学 先端科学技術研究センター 助手
1997年-2000年 未来開拓研究プロジェクト 研究員(東京工業大学大学院 総合理工学研究科 知能システム科学専攻 勤務)
2000年-2021年 大分大学 工学部電気電子工学科 (理工学部 電気電子コース) 講師、助教授、准教授、教授
2021年 大分大学を早期退職 (56歳)

好きな言葉
感謝、小欲知足、吾唯知足

嫌いなもの
ファブリーズを始めとする徒らに消費意欲を刺激するコマーシャル
食べ残し

連絡先
katsunarishibata[at]gmail.com